切手には普通切手以外にも記念切手や特殊切手など数え切れないほど多くの種類があります。

その中で記念切手に分類される、天皇陛下の慶事を記念した切手をご存知でしょうか。

切手コレクターからの人気が高い、希少性のあるプレミア切手になります。

この記事では天皇陛下の記念切手にはどのような種類があるのか、切手買取においてどれほどの価値が付くものなのかをご紹介します。

天皇陛下記念切手とは?

考える女性

そもそも「記念切手」とは、なんらかの国家的行事を記念して発行される切手です。
普通切手とは異なり、販売される期間や発行枚数が限られていることが特徴です。郵便に使用される期間が制限されている場合もあります。

はじめは「紀念切手」と表記されていましたが、1928年に発行された「昭和大礼記念」から「記念切手」の表記に統一されました。

その中で、天皇陛下記念切手とは、天皇にまつわる慶事を記念した切手で、1894年から延べ20種類以上発行されています。

明治時代に銀婚を記念した切手が発行されて以来、大正大礼、昭和ご婚儀記念など数多くの切手が発行されています。当時、切手収集家が長蛇の列をなすほど人気を博した切手も存在しました。

中には発行中止になってしまった幻の切手と呼ばれるものもあり、切手買取において非常に高額になるものもあります。

天皇陛下記念切手の種類と買取価格

これまでに発行された天皇陛下記念切手とその買取相場をご紹介します。

明治天皇銀婚記念切手

明治銀婚切手は、1984年3月9日に発行された、日本の記念切手の第一号です。天皇陛下のご結婚25周年を記念して発行されました。

額面は、2銭と5銭の2種類が発行されています。2銭切手は1480枚発行されたのに対して、5銭切手は発行枚数が100万枚と少なかったので、状態が良ければ一枚で2,000円程度の価値が付きます。
さらに美品のシート(50枚つづり)であれば価値は跳ね上がり、10万円を超えることも期待できます。

大正ご婚儀記念切手

大正ご婚儀記念切手は、大正天皇の皇太子時代の婚礼を記念して、1900年5月10日に発行された切手です。当時としては異例の枚数である3億枚が発行されました。

額面は3銭の1種類のみになります。非常に古い切手なので美品は貴重であり、買取価格はバラ切手で4,500円程度の値が付きます。シート状になりますと、価格が上がり30万円ほどの値が付きます。

大正大礼記念切手

大正大礼切手は、1915年11月10日に大正天皇の即位を記念して発行されました。
額面は 1銭5厘、3銭、4銭、10銭の4種類です。それぞれ 2,270万枚、2,365万枚、217万枚、223万枚発行され、発行枚数の少ない10銭切手はプレミア価値になります。
式典の冠・たかみくら・紫宸殿式場の図柄が発行されています。買取価格は、額面や図柄によっては10万円以上の値が付くものもあります。

昭和ご帰朝記念切手

昭和ご帰朝記念切手は、1921年9月3日に皇太子がヨーロッパ訪問され、無事に帰国したことを記念して発行されました。日本繁栄の基盤となった日英同盟を継続するための宣伝活動として、イギリス、フランス、イタリア、オランダなどをご訪問されました。

皇太子の初めての外遊は成功に終わったと考えた政府は切手の発行に至りました。1銭5厘、3銭、4銭、10銭の4種類の額面がありますが、10銭切手には20,000円程度の買取価格がつく場合があります。

台湾行啓記念切手

台湾行啓切手は祐仁親王の台湾訪問を記念して、1923年4月16日に発行された切手です。12日間にかけて台湾各地をおおよそ100ヵ所訪問しました。

額面は、1銭5厘と3銭の2種類が発行され、図柄には台湾の玉山が採用されています。
台湾総督府管内でのみ発売されたという珍しい切手のため、発行枚数は不明です。
買取価格は、状態にも左右されますが未使用のバラ切手で1銭5厘で6,000円程度、3銭で7,000円程の値が付きます。

昭和ご婚儀記念切手

昭和ご婚儀記念切手は、1922年に昭和天皇のご成婚を祝して発行される予定でした。しかし、関東大震災で焼失したため発売中止になり、正式には世に出回っていない切手です。

一部が南洋諸島に送付されていたために現存する切手があります。その後東京に返送された切手は皇室に献上されています。残っている切手は、おおよそ1千組といわれていて「幻の切手」と呼ばれています。

そのために切手買取においては非常に高値が付き、1銭5厘、3銭切手で100,000円以上、20銭切手で300,000円程度の価格が付くとされています。プレミア中のプレミアですね。

大正銀婚記念切手

大正銀婚記念切手は、1925年5月10日に大正天皇の銀婚式を記念して発行されました。

額面は、1.5銭・3銭・8銭・20銭の4種類が発行されています。図柄は、非常に縁起の良い柄である松くい鶴と鳳凰切手が印刷されています。

買取価格は、1.5銭で300円、3銭で700円、8銭で800円程度の買取価格となっています。20銭切手が買取価格が一番高く12,000円ほどの買取価格が期待できます。

4枚すべて揃っている場合や保存状態によって買取価格は異なりますので、ご参考にしてみて下さい。

昭和大礼記念切手

昭和大礼切手は、1928年11月10日に昭和天皇の即位を記念して発行された切手です。 1銭5厘、3銭、6銭、10銭の4種類の額面が発行されました。発行枚数が多かったので、買取価格はあまり高値が望めません。

4種類のうちの一番最高の額面で、1500円程度の買取価格となっています。

天皇ご成婚記念切手

天皇ご成婚切手は、1959年4月10日に明人親王と美智子様のご成婚を記念して発行されました。一般人が皇室に入られるということで話題になり、多くの切手コレクターにより保管されました。
額面は 5円、10円、20円、30円の4種類です。
切手買取においては、発行枚数が多く比較的近年に発行されたということから額面ベースの買取価格となります。

昭和大婚50年切手

昭和大婚50年切手は、昭和天皇皇后両陛下のご結婚50年を記念して1974年1月26日に発行された切手です。図柄には、「宮殿」と「二重橋」の2つが採用され各4,000万枚発行されています。

買取価格は、近年の切手であることから額面ベースとなっています。

そのほかにも以下のような天皇陛下記念切手が存在するのでご参考にしてみてください。

1894明治銀婚1959天皇ご成婚
1900大正ご婚儀1971昭和天皇・皇后ご訪欧
1915 大正大礼1974昭和大婚50年
1916 昭和立太子礼 1975昭和天皇・皇后ご訪米
1921 皇太子帰朝/昭和ご帰朝1976昭和天皇在位50年
1923皇太子台湾訪問/台湾行啓1986昭和天皇在位60年
*昭和ご婚儀1990天皇陛下御即位
1925大正天皇銀1993皇太子殿下御成婚
1928 昭和大礼1999天皇陛下御在位十年
1952立太子礼記念2009天皇陛下御結婚満五十年
1953皇太子帰朝記念2009天皇陛下御在位二十年

高額になる天皇切手の種類

天皇切手の中で特に以下の種類は高額になりやすい切手となります。

  • 明治天皇銀婚記念切手
  • 昭和ご帰朝記念切手
  • 昭和ご婚礼記念切手
  • 大正天皇銀婚記念切手

そのほかにも保存状態によって高額が期待できますので、一度査定に出してみることをお勧めします。

切手買取の注意点

切手買取において、少しでも高く買い取ってもらうために以下のポイントに注意してみてください。

  • 切手の保存状態

切手を綺麗に保つことは高値を付けてもらうためには重要になります。切手は紙でできていますから、湿気などに弱く傷みやすいです。裏面に糊が付いていますが切手買取に出す際にその糊が付いているか否かは買取価格に影響します。

他にも破れ、折れ、黄ばみが発生しないように、切手はスタンプブックで保管しましょう。また、保管場所も重要です。直射日光が当たらず、湿度が高すぎない場所を選びましょう。

また、切手を素手で触ると皮脂が付き切手が傷む原因となりますので、ピンセットの使用がお勧めです。ピンセットは先が丸いものを選ぶと切手を傷めることなく扱えます。

  • バラではなくシートで買取に出す

シート状の切手は完全品ともみなされるため、バラの切手よりも買取価格は高くなります。しかし、折れや破れがあるとシートとして扱われない場合があるので、先ほど述べたように保存には十分注意しましょう。

  • 信頼できる査定員に査定してもらう

切手の価値を見極めるのは素人には難しいものです。経験のある査定員の方に査定してもらうことで、適切な査定額が期待できるでしょう。
特に記念切手はコレクター需要などによって相場が変化するものなので、金券ショップやリサイクルショップなどではなく、切手買取を専門に行っている業者に査定を依頼しましょう。

  • 複数業者に査定を依頼する

切手買取業者はその販路によって買取価格が異なります。査定は無料で行っている業者がほとんどなので、複数の業者に依頼し、高値をつけてくれる業者に買い取ってもらうと損をしないで済むでしょう。

まとめ

郵便局

いかがでしたか。以上天皇陛下記念切手についてご紹介してきました。天皇陛下にまつわる記念ごとで多くの切手が発行され、その切手は縁起の良い図柄が多くたくさんの切手コレクターを魅了してきました。

近年発行された切手は、価格が額面ベースのものが多いですが、昭和中期以前に発行された切手には高値が期待できます。天皇陛下の記念切手をお持ちの場合は、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。